Gallery Kawafune ギャラリー川船

京橋界隈2001

TOYO & FA-Q 2人展
− 錯綜するN.Y.の光と闇 −
2001年7月2日(月) - 7月19日(木)
 80年代、ローワー・イースト・サイドに結成されたリヴィングストン・スクールの代表的作家として、FA-Qはワイルドでアナーキーな、力溢れるニュー・ペインティングの旗手だった。90年代に入り、バスキアに死を齎したと同じ魔手が、彼を地獄の底へ落し込む。愛娘エンジェルの死をきっかけに、遊びで用いていたヘロインへの急激な惑溺であり、度重なる軽犯罪、逮捕と監獄送りを繰り返す生活が始まる。
地獄の底でFA-Qを救済したものは、ちびたボールペンと不揃いの小さな紙束だった。
 TOYO(トヨ・ツチヤ 横浜出身)は、1980年からローワー・イースト・サイドに棲み、美術界のアウトサイダー達が現出したフリーゾーンの空気を共に吸い、目撃し、写 真にドキュメントしてきた。1999年5月、アジアン・アメリカン・アーツ・センターで開催された中堅作家展シリーズの第一弾「SixO'Clock Observed(6時を観察する)〜トヨ・ツチヤの写真」は、ニューヨーク・タイムスを始め各メディアに取り上げられた。単なる歴史的記録、懐古趣味を超えて、人間の実在に根ざした新たな方向性を追求した表現と評価された。
 地獄に落ちたFA-Qを支えた数少ない友人がTOYOだ。貴重なカメラの部品を質入れされたこともあるし、苦しい生活費が消えたこもある。それでもFA-Qの才能を信じ、FA-Qの苦闘を自らのエネルギーの糧とすることで、TOYOもまた現代に生きる新たな方向性と可能性を模索し、表現してきた。
(TOYOの項、富井玲子氏の文、参照)

 

TOYO「Six O'Clock Observed」案内状
FA-Q 水彩・ペン 1999-10-10
   

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